恋愛工学とちんころじ〜、両者の共通点と相違点。

今年インターネットで何度も話題になり書籍化されついに漫画化も果たした「恋愛工学」。

 

googleで「恋愛工学」で検索すると、現時点(12月4日午後3時)で242万件ヒットします。

スクリーンショット 2015-12-05 0.55.42

 

「ひつじ」で検索すると248万件ヒットしました。

スクリーンショット 2015-12-05 0.57.05

さすがに動物のひつじと同程度なほど一般認知度が高いとは思えませんが、それでもツイッターをやっていたりブログを書いたりしているインターネットのヘビーユーザーであれば一度は見かけた事のある言葉だと思います。

 

恋愛工学自体について全く知らない、または、聞いた事はあるけれど詳しく知りたい、という方は賛否両論いくらでも詳細について解説している記事が出てくるのでぜひgoogleで検索して読んでみてください。

恋愛工学は簡潔にまとめると「いかに効率よく女と性交渉をするか」というテクニック集です。

 

そして前回の記事にて取り上げた仁科友里さんの提唱する「ちんころじ〜」という婚活のための考え方が、この「恋愛工学」とかなり似ているのではないか、もはや女性向けの恋愛工学と言えるのではないか…というのが今回の話です。

(※文中の一部で、恋愛工学の用語や内容を青字で、ちんころじ〜のものを赤字で表記しています)

 

 

ちんころじ〜とは、「男の判断には無意識に性的メリットがからむ」という考え方のことです。

 

間違いだらけの婚活にサヨナラ!の中で、著者である仁科さんは、「男が結婚を決意する動機の七割は女の外見なのだから、外見を磨いて自分の需要がある場に行き、なるべく多くの男を惹きつけ、その中から結婚する気のある本気のオトコを選びましょう」という内容を述べています。

また「自分に興味のない男を追いかけるのは時間のムダ」「自分に興味を持つ人を集めて、その中から選ぶ」などのアドバイスからも、これはある特定の好きな人との恋愛を実らせて結婚する手法ではなく、自分と結婚する気になってくれる男をできるだけ多く釣り上げてその中から一番いい条件の男を選ぶ手法であると言えます。

 

対して恋愛工学には、スタティスティカル・アービトラージという言葉があります。

 

これはモテ=ヒットレシオ(成功率)×試行回数という式で表されていて、つまり成功率(女をゲットできる率)の低い男でも試行回数を増やせばある程度モテることが可能という画期的な戦略…では決してなく、単なる数打ちゃ当たるという子供でも知っているやり方です。

たとえ道ばたで女100人に話しかけて70人に無視されても、30人とはお喋りできて、その内の三分の一である10人が連絡先を教えてくれて、4人は後日実際にデートしてくれて、さらに半分の2人が最後まで応じてくれればいいわけです。

ヒットレシオがたったの2%だとしても、50回挑戦すればいい。

仰々しい単語とは対照的にあまりにも単純すぎる話ですね。

加えて恋愛工学における女の価値は外見(と若さ)のみであり、個々人の人格については特段言及がされず、恋愛工学を実践している男性たちからも「BクラスOL」「Sクラス女子大生」といったように記号的に表現されます。

つまり恋愛工学もまた、特定の誰かの心を射止めて恋愛をするためのテクニックではなく、なるべく効率よく多くの女に言い寄って結果的にできるだけ外見のいい女と関係を持つための手法なのです。

 

ちなみに、この「女は外見」という価値観は、仁科さんも婚活においてはその通りだと認めるところのようです。

男は別に女の中身に興味ない

身も蓋もないですが…。

 

 

ちんころじ〜と恋愛工学に共通しているのは、効率を重視して特定の異性にこだわらず、当たりが出るまで挑戦し続けるということです。

相違点は、この「当たり」に相当するのが、ちんころじ〜では「自分と結婚する気のあるいい男」であり、恋愛工学では「自分と関係を持つ気のあるいい女」であるということだけです。

 

 

また両者で共通して繰り返されるのは、失敗しても気にしなくてよいということです。

 

恋愛工学の提唱者である藤沢氏は、女に断られると傷ついてしまう」という相談に対して「恋愛工学をやれば失敗という概念はなくなる(?)」という薬か宗教でもやっているかのような無理のある回答をしていますが、恋愛工学ではこのような失敗に対する恐怖心を極力取り除いてくれる励ましが随所に見られます。

 

同じくちんころじ〜の提唱者である仁科さんも、「お断りされてもまったく気にする必要はない」「相手の言う(断りの)理由が他の男にとってはプラスだということもある」「婚活で失敗しない人はいないのだから、失敗しない人ではなく、気にしない人になろう」と、失敗を恐れて行動しないという悪循環にはまらないよう勇気付けてくれます。

 

誰でもなるべく場数を踏むことが成功への近道だとは分かっているものの、いざやってみようとするとためらいます。

口説きのアドバイスや婚活のアドバイスでは、「成功するまで何度でも挑戦すること」「その過程では絶対に失敗ばかりになるのだから失敗をいちいち気に病まないこと」をいかに実践者に納得させるかが重要なのだと思います。

 

ところで、このように内容に類似点が見られる恋愛工学とちんころじ〜ですが、「恋愛」と銘打っているのに実際には性交渉のみが目的で恋愛などさらさら想定されていない恋愛工学とは違い、仁科さんは、あくまで「ちんころじ〜」の目的は結婚であって恋愛ではないと明言されています。

結婚は努力さえすればどうにかなる

間違いだらけの婚活にサヨナラ!の冒頭でも、「恋愛とは違って(男性の)結婚に関する女性選びと行動はパターン化されており、実は何を考えているか非常にわかりやすい」と、「ちんころじ〜」が恋愛を成就させるためではなく結婚にたどり着くための考え方であることが念押しされていました。

 

この点仁科さんは藤沢氏よりもずっと誠実でしょう。

すでに多くの人から「恋愛工学はセックス工学じゃないか」という批判がされていますが、私もナンパテクニックをなぜ「恋愛」と名付けたのかは理解しかねます。

 

共通する部分のある両者ですが、当然ハッキリした相違点があります。

 

ちんころじ〜では異性からきちんと交際の申し込みを受けていないのにカラダの関係になること最大の間違いとされています。

対する恋愛工学の開祖(藤沢氏)は「とりあえずセックスできないと何もはじまりません」と言います。

 

片や最小コストで女性と関係を持つのが目的、片や最短で結婚できる男性を確保するのが目的

考え方が似通っているからと言っても両者それぞれの実践者同士が出会ってうまくいく日は永遠に来ないでしょう。